五月のタコ

正月、と言うか冬休みの遊びというとタコ揚げでした。
ちょうど小学生の頃(昭和50年代前半)は、洋ダコブーム。そう、ゲイラカイト

まだ、テレビゲームのない時代。遊びは外だった。生まれ育ったのは静岡県藤枝市。大井川の河口近くで、広々と田んぼが広がる地域。
タコ上げには絶好の土地でした。家のすぐ横の田んぼでタコを揚げてました。

ただ、タコ揚げをよくしていたのは、5月。この頃は季節風なんだろうけど、強い東風がよく吹いていた。冬ほど寒くはないし絶好でした。
ただ、田んぼはすでに田植えに備え、耕したり、水を張っていたりしていたので、河川敷で出張タコ揚げしてました。
だから、私にとって、タコ揚げといえば、5月。春を思い出すのです。少し変かな(笑)



都心じゃ、タコ揚げなんて無理だし、遊びもインドアだもんなぁ。きっと我が生まれ故郷でも、タコ揚げは減ってるんだろうな。
まあ、いま考えると、タコ揚げなんて、どこが面白かったんだろうと思うんですが、あの時は風を読み、風を感じ、風と会話していた。

歳とともに、望郷の念が強くなる、独り身の正月です(笑)。